神戸市北区で小児科をお探しなら|押谷クリニック
発熱・咳・鼻水などの風邪症状から、アレルギーや予防接種、乳幼児健診まで幅広く対応しています。
「どんな症状で受診すればいいか分からない」「初めての子育てで不安」という方も、まずはお気軽にご相談ください。
- 小児専門外来|
赤ちゃん・子どもの風邪や体調不良に対応 - 当院で可能な検査
- お子様の点滴・吸入・けがの処置も
ご相談ください - 子どもによく見られる症状
- 子どもによくある感染症
- 子どもによくあるその他の疾患
- 子どものアレルギー・皮膚の病気
- 赤ちゃんのスキンケアについて
- 子どもによくあるお腹の疾患・症状
小児専門外来|赤ちゃん・
子どもの風邪や体調不良に対応
0歳の赤ちゃんから小児科専門医が小児専門の診療を行っています。
発熱、咳、鼻水、のどの痛み、目やにといった風邪の症状から、湿疹、腹痛、嘔吐、下痢、便秘など、お子様の様々な症状に日本小児科学会認定 小児科専門医が診療します。
お子様の体調のことで気になることがありましたら、神戸市北区の押谷クリニックへご相談ください。
また当院では、食物アレルギー、喘息、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患にも対応しています。お子様の症状に応じて、適切な治療やケアをご提案いたします。必要な場合は、専門機関をご紹介させていただくこともございます。
お子様とご家族に寄り添った診療を心がけておりますので、不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
当院で可能な検査
押谷クリニックでは、お子様の体調不良や症状の原因を正確に把握するため、各種検査を実施しています。感染症の迅速検査をはじめ、血液検査、尿検査、超音波検査(エコー)、心電図など、必要に応じて院内または外部の検査機関と連携し、速やかに診断・対応できる体制を整えております。以下のような検査が可能ですので、症状に応じて適切にご案内いたします。
感染症迅速検査
- インフルエンザ
- 溶連菌
- アデノウイルス
- RSウイルス
- ヒトメタニューモウイルス
- マイコプラズマ
- 新型コロナウイルス(抗原)
血液検査
外部の検査機関に依頼しています。一般的な検査項目で緊急性がある場合には当日〜翌日午前中に結果を確認できる体制を取っています。通常は2-3日中に結果を確認しています。アレルギー検査等の特殊な項目や緊急性がない場合は1週間程度で結果をご説明いたします。
尿検査
尿路感染症や腎臓の病気が疑われる場合に、院内で実施いたします。
必要に応じて詳しい検査は外部の検査機関に依頼し1週間程度で結果をご説明いたします。
超音波検査(エコー検査)
当院では、主に心臓超音波検査、頸動脈超音波検査を行っています。
患者様の病状に応じて適宜、腹部超音波検査などその他の検査も行います。
心電図・24時間Holter心電図
胸の痛みや不整脈などの症状がある場合に、確認する検査です。
お子様の点滴・吸入・けがの
処置もご相談ください
押谷クリニックでは、お子様の症状や状態に応じて、以下のような処置を院内で実施しております。体調の急変や脱水症状、軽いケガ、便秘など、日常で起こりうるトラブルにも対応できる体制を整えていますので、安心してご相談ください。
吸入治療
咳が強い時や喘息発作の際に、お薬を吸入する治療を行います。
点滴
水分が十分に取れない時や脱水症状がある時に行います。
優しいお腹ケア(浣腸)
便秘の改善や便の状態を確認する必要がある時に行います。
ケガの処置
軽いケガの場合、消毒や傷テープでの処置を行います。
子どもによく見られる症状
下記の症状で心配な時は、様子を見るだけでなく、早めの受診をおすすめします。特に赤ちゃんは症状が急激に変化することがありますので、ご注意ください。
熱が出た時の対応
お子様が急な発熱を起こすと、ご家族は不安になるものです。しかし、発熱の多くは体に害を及ぼす細菌やウイルスと戦うための大切な防御反応です。お子様が元気であれば、むやみに解熱剤を使う必要はありません。
解熱剤を使用するタイミング
- 38.5℃以上で元気がない時
- 夜間、ぐずって眠れない時
- 次の使用までは6~8時間あける
こんな時は受診しましょう
保護者の方は、お子さんの調子がすぐれない場合は、不安が多いと思います。普段の様子との違いを最もわかっておられるのも、保護者の皆様です。保護者の方から見て不安に感じる症状があれば、一度受診していただき診察をさせていただきます。
- 生後3ヶ月未満で37.5℃以上の熱がある
- 高熱で水分を摂れず、ぐったりしている
- 呼吸が苦しそう(ゼーゼー、ヒューヒュー)
- 普段と比べて明らかに活気がない
- 保護者の方から見て普段と比べて様子がおかしい
咳が続く時の対応
咳は体の中の異物を外に出そうとする防御反応です。ただし、以下のような症状がある時は受診をおすすめします。
こんな時は受診しましょう
- 肩で息をする、呼吸が速い・浅い
- ゼーゼー、ヒューヒューと苦しそう
- 夜中にオットセイのような特徴的な咳が出る
- 咳が原因で吐いてしまう、眠れない
鼻づまりや鼻水への対応
特に赤ちゃんは鼻づまりがあると母乳やミルクを飲むのが難しくなります。また、鼻水がのどに流れて咳の原因になることもあります。
こんな時は受診しましょう
- 赤ちゃんが母乳やミルクを飲めない
- 呼吸が苦しそう
- 耳を痛がる様子がある
嘔吐・下痢への対応
水分が失われやすい症状のため、脱水に注意が必要です。スポーツドリンクを薄めたものやリンゴジュースなどで、少しずつ水分を補給しましょう。
こんな時は受診しましょう
- 呼びかけても反応が弱い
- 少量の水分でも吐いてしまう
- 顔色が悪い
- お腹を触ると激しく泣く
- 便に血が混じる
子どもによくある感染症
お子様の体調管理で最も気になるのが、感染症です。子どもは免疫力が発達途中のため、様々な感染症にかかりやすく、保育園や幼稚園での集団感染も心配になります。当院では、お子様によく見られる感染症について、症状や治療方法を詳しくご説明いたします。感染症の多くは適切な治療とケアで回復しますが、中には重症化する可能性もあるため、早めの受診をおすすめする場合もあります。
以下では、お子様がかかりやすい主な感染症について、それぞれの特徴や注意点をお伝えいたします。心配な症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
かぜ
かぜはウイルスによって引き起こされる感染症で、鼻や喉の炎症を伴うことが多いです。子どもから大人まで幅広い年代で見られ、特に季節の変わり目にかかりやすくなります。
症状
かぜの主な症状には以下のようなものがあります。
- のどの痛みや腫れ
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- せき
- 発熱
- だるさや食欲不振
治療・ケア方法
かぜに効く特効薬はなく、基本的には症状を和らげながら自然に回復するのを待ちます。水分をこまめにとり、十分な休息をとる、食べやすいものを選び無理に食べさせない、高熱や強いのどの痛みがある場合は解熱剤や鎮痛剤を併用するなど、お子様の状態に合わせたケアが必要です。
多くは1週間程度で回復しますが、高熱が続いたり、強い咳が長引く場合は他の病気の可能性もあるため、受診をおすすめします。
みずぼうそう
みずぼうそう(水痘)は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。強いかゆみを伴う発疹が特徴で、子どもに多く見られますが、大人がかかると症状が重くなることがあります。
症状
みずぼうそうの主な症状には以下のようなものがあります。
- 体や顔に赤い水ぶくれを伴う発疹が出る
- かゆみを伴う
- 発熱(38℃前後の熱が出ることがある)
- だるさや食欲不振
発疹は数日かけて全身に広がり、やがてかさぶたになります。
治療・ケア方法
- かゆみが強い場合は、かゆみ止めの薬を使う
- ひっかくと跡が残ることがあるため、爪を短く切っておく
- 水分を十分にとる
通常は1週間ほどでかさぶたになり回復しますが、重症化することもあるため、症状が強い場合は早めに受診しましょう。
溶連菌感染症
高熱とのどの痛みが特徴的な細菌感染症です。抗生剤による治療が必要で、処方された薬は最後まで飲むことが大切です。早期発見・早期治療で合併症を防ぐことができます。
症状
溶連菌感染症の主な症状には以下のようなものがあります。
- 38℃以上の急な高熱
- のどの強い痛みと腫れ
- 体に小さな赤い発疹
- 舌が赤くイチゴのようになる
- 回復期に手足の皮がむける
治療・ケア方法
- 抗生剤による治療が必要です
- 症状が改善しても、処方された薬は最後まで飲み切ることが大切です
- のどの痛みで食事が困難な時は無理せず、水分をしっかり摂りましょう
合併症を防ぐために、早めの受診と適切な治療が重要です。
ヒトメタニューモウイルス
感染症
春先によく見られる呼吸器感染症です。かぜに似た症状で始まり、時に気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。特に乳幼児は注意が必要です。
症状
ヒトメタニューモウイルス感染症の主な症状には以下のようなものがあります。
- 発熱
- 咳や鼻水
- のどの痛み
- 重症化すると呼吸が苦しくなる(ゼーゼー、ヒューヒュー)
治療・ケア方法
- 十分な休息と水分補給が基本です
- 症状に応じて解熱剤や咳止めを使用します
- 特に春先(3~6月)に流行しやすく、保育園などでの集団感染に注意が必要です
基本的には安静にして自然に回復するのを待ちます。特に乳幼児は重症化することがあるため、呼吸が苦しそうな様子が見られたら、早めに受診しましょう。
保育園や幼稚園での集団感染が多いため、手洗いやうがいなど、日頃からの予防も大切です。
アデノウイルス
感染症
乳幼児から学童期の子どもによく見られる感染症で、目・のど・腸など様々な部位に症状が出るのが特徴です。季節を問わず流行します。
症状
アデノウイルス感染症では、以下のような症状がみられることがあります。
- 高熱(39℃以上のことも)
- のどの痛み(咽頭炎)
- 目の充血・目やに(結膜炎)
- 下痢・腹痛(腸炎)
治療・ケア方法
- 対症療法(熱・痛みを和らげる薬)で対応します
- 目の症状が強い場合は点眼薬を使用します
- 高熱が数日続く場合もありますが、自然に回復することが多いです
アデノウイルスは感染力が非常に強く、特にタオルの共用や目をこすることでうつることがあります。
手洗い・うがいを徹底し、感染拡大を防ぎましょう。目やにや充血が見られる場合は早めに医療機関を受診してください。
流行性耳下腺炎
(おたふくかぜ)
耳の下が腫れて痛みを伴う感染症です。春から夏に流行しやすく、予防接種で予防が可能です。食事が摂りにくくなることもありますが、適切な治療で改善します。
症状
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の主な症状には以下のようなものがあります。
- 耳の下やあごの下が腫れる
- 耳のまわりの痛みや違和感
- 発熱、頭痛
- 食べ物を噛んだり飲み込んだりする時の痛み
治療・ケア方法
- 特効薬はありませんが、症状を和らげる治療を行います
- 痛む部分を冷やすと楽になることがあります
- 予防接種で予防することができます
特効薬がないため、症状が落ち着くまでの約1週間は、安静にして回復を待ちます。食事はやわらかく食べやすいものを選び、痛い部分は冷やして痛みを和らげましょう。
発熱や痛みがひどい時は、解熱鎮痛薬を使用することもあります。
百日咳
特徴的な咳が長く続く感染症です。特に乳幼児は重症化する可能性があるため、早めの受診が重要です。予防接種で予防できる病気の1つです。
症状
百日咳の主な症状には以下のようなものがあります。
- 発作的な咳が続く
- 咳込んだ後に顔が腫れることがある
- 激しい咳の後に嘔吐することがある
治療・ケア方法
- 抗菌薬による治療を行います
- こまめな水分補給と部屋の加湿が大切です
- 予防接種で予防することができます
症状は長引くことが多く、2週間以上続くことも珍しくありません。特に乳児は重症化する可能性があるため、早めの受診と適切な治療が重要です。予防には定期接種のワクチンが有効です。
手足口病
手足や口の中に水疱ができる夏かぜの1つです。主に夏に流行し、口内炎のような症状で食事が摂りにくくなることがありますが、1週間程度で自然に治ります。
症状
手足口病の主な症状には以下のようなものがあります。
- 手のひらや足の裏、口の中に小さな水ぶくれができる
- 37~38℃の発熱
- 口の中が痛くて食べにくくなる
- お尻や膝にも発疹が出ることがある
治療・ケア方法
- 特効薬はなく、自然治癒を待ちます
- こまめな水分補給が大切です
- 口内の痛みがある時は、冷たく柔らかい食事を工夫します
口の中の痛みで食事が摂りにくくなることがありますが、1週間程度で自然に治ります。特に夏場に流行する病気で、保育園などでの集団感染にも注意が必要です。水分はこまめに摂るようにしましょう。
ヘルパンギーナ
のどの奥に水疱ができ、高熱を伴う感染症です。初夏から夏に流行し、のどの痛みで飲食が難しくなることがありますが、多くは1週間程度で回復します。
症状
ヘルパンギーナの主な症状には以下のようなものがあります。
- 38℃以上の突然の発熱
- のどの奥に水ぶくれができる
- 飲み込む時の痛み
- 食欲不振
治療・ケア方法
- 水分をこまめに補給します
- のどが痛い時は冷たい飲み物が効果的です
- 症状は約1週間で改善します
夏かぜの代表的な病気です。のどの痛みで水分や食事が取りにくくなるため、脱水に注意が必要です。アイスクリームなど冷たいものを食べると痛みが和らぐことがあります。発熱は2~3日で下がることが多く、全体の症状も1週間程度で改善します。
咽頭結膜熱(プール熱)
夏に流行する感染症で、高熱と目の充血、のどの痛みが特徴です。プールでの感染が多いため「プール熱」とも呼ばれます。感染力が強いため、手洗いなどの予防が大切です。
症状
咽頭結膜熱(プール熱)の主な症状には以下のようなものがあります。
- 39℃以上の高熱
- 目の充血と目やに
- のどの痛み
- 頭痛やだるさ
治療・ケア方法
- 十分な休息と水分補給が基本です
- 目やにはこまめに清潔なガーゼで拭き取ります
- タオルの共用は避けましょう
主に夏に流行する感染症で、プールを介して感染することから「プール熱」とも呼ばれます。目の症状が特徴的で、目薬などで対症療法を行います。感染力が強いため、タオルの共用は避け、手洗いをしっかり行うことが大切です。
マイコプラズマ感染症
主に秋から冬に流行する呼吸器感染症です。咳が長引くことが特徴で、3~4週間続くこともあります。徐々に症状が進行し、時に肺炎を引き起こすため、長引く場合は受診をおすすめします。
症状
マイコプラズマ感染症の主な症状には以下のようなものがあります。
- 発熱と全身のだるさ
- 初めは乾いた咳で、徐々に痰の絡む咳に変化
- 頭痛
- のどの痛み
治療・ケア方法
- 抗菌薬による治療を行います
- 十分な休息を取りましょう
- こまめな水分補給が大切です
秋から冬にかけて流行しやすい感染症です。咳は解熱後も3~4週間ほど続くことがあります。症状がゆっくりと進行するのが特徴で、重症化すると肺炎を引き起こすこともあるため、症状が長引く場合は受診をおすすめします。
RSウイルス感染症
2歳までの子どもの多くが感染する風邪のような病気です。大人は軽い症状で済みますが、生後6ヶ月未満の赤ちゃんは重症化しやすいため、早めの受診が必要です。
症状
RSウイルス感染症の主な症状には以下のようなものがあります。
- 発熱
- 鼻水や咳
- 特に赤ちゃんは呼吸が苦しくなることがある
- 哺乳が難しくなる場合もある
治療・ケア方法
- 安静にして十分な休息を取ります
- こまめな水分補給を心がけます
- 症状に応じて吸入などの治療を行います
特に生後6ヶ月未満の赤ちゃんは重症化しやすい病気です。呼吸が苦しそうな様子が見られたり、母乳やミルクを飲めなくなったりした場合は、すぐに受診してください。
インフルエンザ
冬に流行する感染力の強い病気です。発熱や全身症状が急に現れ、特に子どもは重症化しやすいため注意が必要です。予防接種と早めの受診が大切です。
症状
インフルエンザの主な症状には以下のようなものがあります。
- 38℃以上の急な高熱
- 頭痛や関節の痛み
- 全身のだるさ
- 咳や鼻水
- お腹の症状(下痢や嘔吐)が出ることも
治療・ケア方法
- 抗インフルエンザ薬を使用します
- こまめな水分補給が大切です
- 十分な休息を取りましょう
- 予防接種で予防が可能です
主に11月から3月に流行する感染症です。特に乳幼児は熱性けいれんや脳症などの合併症を起こすことがあるため、早めの受診をおすすめします。
ウイルス性胃腸炎
(ノロウイルス感染症)
秋から冬に流行する胃腸の感染症です。急な嘔吐や下痢が特徴で、脱水になりやすいため水分補給が重要です。感染力が強く、家族内での感染にも注意が必要です。
症状
ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス感染症)の主な症状には以下のようなものがあります。
- 突然の嘔吐
- 水のような下痢
- 腹痛
- 発熱を伴うことも
治療・ケア方法
- 脱水予防のため、こまめな水分補給が大切です
- スポーツドリンクを薄めて飲ませましょう
- 症状に応じて吐き気止めや整腸剤を使用します
秋から冬にかけて流行する感染症です。嘔吐や下痢により脱水になりやすいため、少量ずつ頻回に水分を補給することが重要です。感染力が強いため、手洗いの徹底や嘔吐物の適切な処理が必要です。心配な症状がある場合は、お早めにご相談ください。
子どもによくあるその他の疾患
熱性けいれん
熱性けいれんは、高熱が出た際に起こる一時的なけいれん発作で、特に6か月~5歳の子どもに多く見られます。発作自体は数分でおさまり、後遺症を残すことはほとんどありませんが、初めて発作を経験すると驚くことが多いでしょう。
症状
熱性けいれんの主な症状は以下の通りです。
- 突然手足を硬直させる、またはガクガクと震わせる
- 意識がなくなる(呼びかけに反応しない)
- 眼が上を向く、白目をむく
- 顔色が悪くなる(青白くなることがある)
- 通常は5分以内におさまる
治療・ケア方法
- 慌てずに安全な場所に寝かせる(顔を横向きにする)
- 口の中に物を入れない(誤って詰まらせる可能性があるため)
- けいれんの時間を測る(5分以上続く場合はすぐに救急受診)
- 熱が高い場合は解熱剤を使用することも検討
ほとんどの熱性けいれんは後遺症を残さず自然に回復しますが、頻繁に繰り返す場合や発作時間が長い場合は、小児科を受診しましょう。
クループ
クループ(急性喉頭炎)は、ウイルス感染により喉が腫れて狭くなり、特有の「犬の鳴き声のような咳(ケンケン咳)」が出る病気です。1~3歳の子どもに多く見られ、夜間に症状が悪化することが特徴です。
症状
クループの主な症状は以下の通りです。
- 乾いた咳(ケンケンという特徴的な咳)
- 声がかすれる
- 息を吸うときに「ヒューヒュー」と音がする(吸気性喘鳴)
- 発熱や鼻水を伴うこともある
治療・ケア方法
- 冷たい空気を吸わせる
- 泣かせすぎないように落ち着かせる(泣くと症状が悪化しやすい)
- 症状がひどい場合は、ステロイド薬内服やネブライザー治療を行います。
- 夜間に急に呼吸が苦しくなることがあるため、呼吸困難が見られたらすぐに受診しましょう。
尿路感染症
尿路感染症は、細菌が尿道から膀胱、腎臓に入り込んで炎症を引き起こす病気です。乳幼児では症状が分かりにくいこともありますが、適切な治療を行わないと腎臓に影響を及ぼすことがあるため、早めの受診が重要です。
症状
- 発熱(原因不明の発熱が続くことがある)
- 排尿時の痛みや違和感(幼い子どもでは「おむつかぶれ」と間違えられることも)
- 尿が濁る、または悪臭がする
- 機嫌が悪い、食欲が落ちる
治療・ケア方法
- 医師の指示に従い抗生剤を適切に使用
- 水分を十分にとって排尿を促す
- おむつや下着を清潔に保ち、尿道周辺を清潔にする
高熱が続く場合や腎臓まで感染が広がった場合は、入院治療が必要になることもあります。
起立性調整障害
起立性調整障害(OD)は、自律神経のバランスが崩れ、朝起きるのがつらくなったり、立ち上がると気分が悪くなったりする病気です。思春期の子どもに多く見られます。
症状
- 朝起きられない、午前中に体調が悪い
- 立ちくらみ、めまい、気分不良
- 頭痛や動悸
- 午後からは比較的元気になる
治療・ケア方法
- 水分と塩分をしっかり摂る
- 規則正しい生活習慣を心がける(夜更かしを避ける)
- 急に立ち上がらず、ゆっくり動く
- 医師の指導のもと、薬物療法を検討することも
症状が続く場合は、内科や小児科を受診しましょう。
川崎病
川崎病は、全身の血管に炎症を引き起こす原因不明の病気で、特に5歳以下の子どもに多く発症します。適切な治療をしないと、心臓の冠動脈に影響を及ぼすことがあるため、早期診断と治療が重要です。
症状
- 5日以上続く発熱
- 目が充血する(結膜充血)
- 唇や舌が赤くなる(いちご舌)
- 手足が赤く腫れる
- 発疹が出る
治療・ケア方法
- 免疫グロブリン療法が一般的
- 心臓への影響を確認するため、定期的な心エコー検査が必要
- 退院後も経過観察を継続
ぜいぜい(息が苦しそう)
ぜいぜいとした呼吸や息苦しさは、気道が狭くなることで起こり、喘息やクループ、RSウイルス感染症などが原因となることが多いです。
症状
- 息をするたびに「ぜいぜい」「ヒューヒュー」と音がする
- 呼吸が浅く、速くなる
- 胸がへこむ(陥没呼吸)
- 顔色が悪くなる(チアノーゼ)
治療・ケア方法
- 姿勢を楽にし、安静にする
- 加湿を行い、乾燥を防ぐ
- 医師の指導のもと吸入治療を行う
呼吸が苦しそうな場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
子どものアレルギー・皮膚の
病気
湿疹・肌荒れ
湿疹や肌荒れは、皮膚のバリア機能が低下し、炎症やかゆみを伴う皮膚トラブルのことを指します。乾燥や刺激、アレルギーが原因となることが多いです。
症状
- 皮膚が赤くなる
- かゆみを伴う
- カサカサして皮がむけることがある
- ひどくなると湿潤したり、ただれたりする
治療・ケア方法
- 肌の保湿を徹底する(刺激の少ない保湿剤を使用)
- かゆみが強い場合は、医師の指導のもと抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬を使用
- 刺激の強い石鹸や洗剤を避け、肌に優しいものを選ぶ
- 入浴後すぐに保湿を行い、肌の水分を保つ
症状が長引く場合や悪化する場合は、皮膚科を受診しましょう。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は、皮膚に突然赤みや膨らみが現れ強いかゆみを伴う疾患です。食べ物やストレス、感染症などさまざまな原因で発症します。
症状
- 皮膚に突然赤い膨疹が現れる
- 強いかゆみを伴う
- 数時間~1日で消えることが多いが、繰り返すこともある
治療・ケア方法
- 抗ヒスタミン薬の服用が基本的な治療
- 原因となる食べ物や環境を特定し、避ける
- かゆみがひどい場合は冷やして症状を和らげる
- ストレスや疲れをためないように生活習慣を整える
とびひ
とびひ(伝染性膿痂疹)は、細菌(主に黄色ブドウ球菌や溶連菌)による皮膚の感染症で、水ぶくれやかさぶたができ、周囲に広がりやすいのが特徴です。特に 幼児や小児 に多く、かゆみを伴うことが多いです。
症状
- 水ぶくれができ、破れるとジュクジュクした状態になる
- かさぶたができるが、次々と広がる(伝染しやすい)
- かゆみを伴い、掻くことでさらに感染が広がる
- 発熱やリンパ節の腫れを伴うこともある
治療・ケア方法
- 患部を清潔に保ち、石けんで優しく洗う
- 抗生剤の塗り薬や飲み薬を医師の指示のもと使用
- 爪を短く切り、掻き壊さないようにする
- タオルや衣類の共用を避け、感染を防ぐ
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、 慢性的に皮膚が乾燥し、かゆみを伴う湿疹が繰り返し現れる疾患 です。遺伝的要因や環境因子が関与し、乳幼児期に発症することが多いですが、大人になっても続くことがあります。
症状
- 皮膚がカサカサし、乾燥する
- かゆみを伴う湿疹ができ、掻くと悪化する
- 症状は良くなったり悪くなったりを繰り返す
- 汗やストレス、食べ物などが悪化の要因になることがある
治療・ケア方法
- 保湿剤を使って皮膚の乾燥を防ぐ(毎日のスキンケアが重要)
- かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を使用
- 炎症がひどい場合はステロイド外用薬を適切に使用
- 汗やほこり、皮膚への刺激を避ける
水いぼ(伝染性軟属腫)
水いぼは、 伝染性軟属腫ウイルス による皮膚感染症で、小さな白っぽい発疹(水いぼ)が体のあちこちにできるのが特徴です。特に 幼児や小児 に多く、プールなどで感染が広がることがあります。
症状
- 直径1~5mm程度の丸い白い発疹ができる
- かゆみを伴うことがある
- 発疹の中央がくぼんでいることが特徴
- 掻くと広がりやすく、感染が広がることがある
治療・ケア方法
- 自然に治ることが多いため、経過観察が基本
- かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を使用
- ひどい場合や広がるのを防ぎたい場合は、皮膚科で処置することも可能
- タオルやプールでの接触感染を防ぐため、共有物の使用を避ける
食物アレルギー
食物アレルギーは、特定の食品を摂取した際に、免疫システムが過剰に反応し、さまざまな症状を引き起こす疾患です。乳幼児に多く見られますが、大人でも発症することがあります。
症状
食物アレルギーの症状は、摂取後すぐに現れることもあれば、数時間経ってから現れることもあります。
- 皮膚の症状(湿疹、じんましん、赤み、かゆみ)
- 消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢)
- 呼吸器症状(くしゃみ、鼻水、喘鳴〈ぜいぜい〉、息苦しさ)
- アナフィラキシーショック(血圧低下や意識障害を伴う重篤な状態)
治療・ケア方法
- 原因となる食品を特定し、摂取を避けることが最も重要
- 症状に応じて抗ヒスタミン薬やステロイド薬を使用することがある
- 重症の場合はエピペン(アドレナリン自己注射)を携帯し、アナフィラキシー発作時に速やかに使用
- 専門医と相談しながら、必要に応じて食物経口免疫療法を検討することも
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、花粉やハウスダストなどのアレルゲンに対する免疫反応により、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れる疾患です。季節性のものと、通年性のものがあります。
症状
- くしゃみが頻繁に出る
- 透明な鼻水が大量に出る
- 鼻づまりが続く
- 目のかゆみや充血を伴うことがある
治療・ケア方法
- アレルゲンをできるだけ避ける(マスクの着用、室内のこまめな掃除など)
- 抗ヒスタミン薬や点鼻ステロイド薬を使用する
- 症状が重い場合はアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)を検討することも
花粉症
花粉症は、スギやヒノキなどの花粉が原因となり、アレルギー性鼻炎や目のかゆみなどの症状を引き起こす疾患です。毎年同じ時期に症状が現れることが特徴です。
症状
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 目のかゆみ、充血、涙が出る
- 喉のイガイガ感や咳
- 倦怠感や集中力の低下
治療・ケア方法
- 花粉が多い日は外出を控える、マスクやメガネを着用する
- 帰宅後は衣服をはたき、花粉を室内に持ち込まない
- 抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬を使用する
- アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)を行うことで症状の軽減が期待できる
赤ちゃんのスキンケアについて
赤ちゃんの肌は大人よりも薄く、デリケートなため、乾燥や刺激を受けやすく、適切なスキンケアが大切です。特におむつかぶれや湿疹などの肌トラブルは、こまめなケアで予防することができます。
おむつかぶれ
おむつかぶれは、赤ちゃんのおむつが当たる部分(おしりや太もも周りなど)が赤くなり、炎症を起こす皮膚トラブルです。おしっこやうんちの刺激、蒸れ、摩擦が原因となることが多く、放っておくとただれや痛みにつながることもあります。
症状
- おしりや太ももの付け根が赤くなる
- 皮膚がカサカサしたり、ブツブツができる
- 症状が進行するとただれやびらん(皮膚がめくれる状態)になることも
- 痛みやかゆみで機嫌が悪くなることがある
予防・ケア方法
- おむつをこまめに替える(おしっこやうんちの後はすぐに交換)
- お尻を優しく洗い、清潔に保つ(ぬるま湯やおしり拭きを使用)
- しっかり乾かしてからおむつを履かせる
- 保湿剤やおむつかぶれ用の軟膏を使用する
- おむつのサイズが合っているか確認し、締め付けを避ける
子どもによくあるお腹の
疾患・症状
感染性腸炎
感染性腸炎は、ウイルスや細菌が腸に感染し、下痢や嘔吐、腹痛などを引き起こす疾患です。乳幼児から大人まで発症しますが、特に免疫が未発達な子どもは重症化しやすいため注意が必要です。
症状
- 下痢(水のような便や血便が出ることも)
- 嘔吐や吐き気
- 腹痛やけいれんを伴うことがある
- 発熱(特に細菌性の場合は高熱になりやすい)
- 脱水症状(口の渇き、尿の減少、ぐったりする)
治療・ケア方法
- 水分補給をしっかり行う(経口補水液がおすすめ)
- 症状が強い場合は、医師の指示のもと整腸剤や点滴を行う
- 感染を防ぐため、手洗いを徹底し、タオルや食器の共用を避ける
- 下痢止めの使用は、細菌やウイルスの排出を妨げるため基本的に控える
便秘症
便秘症とは、排便の回数が減り、硬い便が出にくくなる状態を指します。子どもの場合、食生活の偏りや排便習慣の乱れが原因となることが多いです。
症状
- 数日間、便が出ない
- 硬い便が出て痛みを伴う
- 排便時に肛門が切れる(裂肛)ことがある
- お腹が張って苦しそうにする
- 便が少量ずつ漏れる
治療・ケア方法
- 水分や食物繊維をしっかり摂る(野菜・果物・発酵食品など)
- 適度な運動を取り入れる
- トイレの習慣をつける(毎日決まった時間に座る)
- 便が硬い場合は、医師の指導のもと緩下剤を使用することも
急性虫垂炎
急性虫垂炎(盲腸)は、虫垂という腸の一部に炎症が起こり、強い腹痛を引き起こす病気です。放置すると悪化し、手術が必要になることがあります。
症状と治療
- へその周りや右下腹部の痛み(時間とともに右下に移動する)
- 食欲不振や吐き気
- 発熱(38℃前後の微熱が多いが、高熱になることも)
- 動くと痛みが増す(歩行時やジャンプ時に痛む)
- 症状が急に悪化することがあるため、早めに医療機関を受診
- 軽度の場合は抗生剤で治療することもあるが、多くは手術が必要
- 術後は消化の良い食事をとり、安静にする
放置すると虫垂が破裂し、腹膜炎を引き起こすリスクがあるため、「右下腹部の強い痛み」がある場合はすぐに受診しましょう。
腸重積症
腸重積症は、腸の一部が隣の腸管に入り込み、重なってしまうことで発生する病気です。特に 生後3か月~2歳頃の乳幼児に多く発症します。早期治療が重要なため、疑わしい場合はすぐに受診しましょう。
症状
- 突然激しく泣き、顔を赤くしてお腹をかかえる(間欠的に繰り返す)
- 嘔吐(最初はミルクや食べたもの、進行すると緑色の液体を吐くことも)
- 血が混じったゼリー状の便(イチゴゼリー様便)が出る
- お腹が膨らむ、触るとしこりがある
- ぐったりして顔色が悪くなる(進行すると意識がもうろうとする)
治療・ケア方法
- 早期であれば、空気やバリウムを使った整復(非手術的治療)が可能
- 症状が進んでいる場合は、手術が必要になることも
- 再発することがあるため、治療後も経過観察が大切
「急に激しく泣き出し、泣き止んだかと思ったら再び泣く」という症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。